けいおにうす

よろづ記録用

前知識なしに見た科白劇・刀剣乱舞 ②内容編(4/ラスト)

はい、なかなか終わらんですね。纏める能力ないんかおんどれは。

 

ってことで前回切った歌仙ちゃんの詠んだ句から。

ここが前知識のない私の残念だった所なんですが、あの「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」というのは細川ガラシャの辞世の句だそうで。

訳としては「人も花も散り時を心得てこそ美しい、潔い」みたいな感じですかね。流石武家に生まれた女であって武人の妻って感じ。戦乱の世じゃないとこんな句は出てこないですね。

ちなみに私の最愛の歴史上の人物は土方歳三なんですけど、彼の辞世の句は「たとい身は蝦夷の島根に 朽ちるとも 魂(こん)は東の 君や守らん」ですね。蝦夷(=現在の北海道)で仲間を助けるために向かい、銃弾に倒れた男の最後の句……てか今気づいたけど私は之定好きだな……????

よくよく戦闘場面を振り返るとガラシャが台詞で「花は散り時をわきまえているから美しい!」って言ってたりするんですよ。それに最初ガラシャが登場した時の一面の桔梗の花もただ明智の花というだけじゃなくてここにかかってくるのかな~と。あと地蔵の「蛇ではなく花です」という台詞ね。うう~~~~~上手い~~~~~~~!!!!

 

それから順番すっ飛ばしたなって気付いた箇所があるんですけど、歌仙がガラシャの血を自分の着物で拭うシーン。

私このシーンの後と思ってたけど絶対それより前に見てないと「なるほどね……!」って思った私の感想と合わないのでどっかに入ってるんだと思う。

 

歌仙が語りで玉と忠興が出会ってからの話をしてくれる場面があるんですよ。

玉と忠興、共に十六歳の頃に出会い、結婚。子供が生まれ、ソワソワとした様子で偶に声をかける忠興。「子供は、どっちに似ておるかの?」

歌仙「子供は玉様にそっくり。忠興様にはよくよく見れば似ているかもしれないねぇ」

玉「私と貴方、どちらにもそっくりですよ。明智と細川の血を引くこの子はきっと立派な跡継ぎになります。私がしっかり家を守りますから、あなたは存分に戦ってきてくださいまし!」

肝っ玉母ちゃんって言うかほんとに武士の妻としてできた女すぎてもう……!

ただ幸せも長く続かない。本能寺の変明智光秀が謀反を起こし、明智の血を引く玉と縁を切るように言われ、忠興は玉を三戸野(=京都府京丹後市弥栄町)に幽閉した。このころ離縁と言えば完全に手を切るにもかかわらず忠興が玉を幽閉したのは、彼女を手放したくないほど愛していたからじゃないか。

放り出してくれればいいのに幽閉され、自由を奪われた玉はそのことには気付かず、少しの従者と共に不自由を味わっていた中で縋ったのが「キリスト教」だった。

歌仙「きっと彼女は救ってくれるなら何でもよかったんだと思う」

ここで完全に玉の顔つきが変わる。秀吉のとりなしもあって忠興の元に戻されたときには笑顔や可愛らしさは一切ない。そんな玉を忠興は「冷たい女」だとなじる。

忠興「お前は蛇みたいな女だ!」

玉「鬼の妻には蛇がお似合いでしょう?」

このころ忠興の過激なエピソードがあり、庭師の男を「玉と目が合った」という理由で玉の目の前でめった刺しにした。それを見ても玉は顔色一つ変えず「庭を見ていただけです」というので、刀についた血を玉の着物で拭った

歌仙「細川忠興は雅を愛する心もあれば、暴君的な一面もある。でもそのどれもが彼で、僕……」

この最後の『血を着物で拭った』って言う描写があった後に歌仙ちゃんの自分の着物で血を拭うシーンで、しんどみに溢れるんですよ……!

そしてこのシーンの間で二人のことを細かく語ろうとして「それはここではやめておこう」(別の機会に)みたいな言い方をしていたので、綺伝で描く予定だったところなんだろうなって思ってます。綺伝早く見たい。

 

ガラシャのことが片付いたので歌仙一行は本丸に戻らなくてはならないんですが、そこで古今伝授と地蔵に「本丸で必ず会おう」って言ってるのもまた狡い。

そういえば地蔵の所で書き忘れてたんですけど(また)、最後の場面の直前、ガラシャから攻撃されて倒れるんでした。「姉弟の縁を切った。そなたは『いんへるの』へ落ちるべきではない。まだ戻れる。自分を捉えている自分自身を許せ」というような形で、地蔵が刀剣男子として元の道に戻れるよう諭すわけです。

(余談ですが私がずっと『いんへるの』『はらいそ』とひらがなで書くのは芥川龍之介がそうやって書いてたからです。それが染みついてしまって、カタカナだと座りが悪かった……『おぎん』とかおススメです)

 

とまあこんなで内番姿の六人の所に戻ってきて、「僕たちの出陣と結構違うようですね」と話が入る。このあたりちゃんと聞きたくてもだもだする。

長義「その資料、少しの間貸してくれないか? 地下の書庫に行って似たような事例がないか調べてみよう」

そう言われたから歌仙が手渡そうとすると講談師に「ソーシャルディスタンス!」って言われる二人。「スポットライトの中に入って!」どうやって渡そうか考えた末に歌仙が長義に本を投げてよこしたの、最初ちょっと解釈違い~~~って思ってたんですけど(文系名刀だというなら本を粗末にはしないはず、という頭から)、でもよくよく考えれば之定なわけで、面倒くさいこと、自分の意に介さないことが起こると「ふんっ!」って拗ねて投げやりになるのもありなんですよね。つまり歌仙は可愛い。

この後長義に呼び止められて「歌仙の率いる第三部隊は戦いやすいよ。それで、今後について聞きたいことがあるんだけど」って言われたときに「僕はこれから遠征だから、帰ってきたら遅くなると思うけれど、それでもよければ」って答えたところ、一瞬ブラックだな……って思ってごめんよ。あとそこ第三部隊なんだね。

 

で、ここでみんなが捌けていった後に内容①でも記した最後のセリフが来る。

『またの機会にね』

二時間半ノンストップで科白劇だってこと忘れるぐらいのボリュームのもの観させられて、初期刀に窘めるように怒られ(コロナの調査をしろって言ったのは主だよ?って言う内容をね)、『絶対話すから待ってて欲しい』って言われたらそりゃもう待ちますよ!!

楽しかったです!!!!

ありがとうございました!!!!!!!

 

 

内容の思い出しはこれで終わりなんですけど、このタイミングで思い出した長義くんの話していいですか?

序盤の亀甲と二人で調査に出向き、純忠と晴信に「ガラシャ様を返せ!」って突っかかられたときに、晴信の横っ面を急に叩くんですよ。

長義「右の頬を殴られたら?」

晴信「へっ……?」

長義「右の頬を殴られたら?」

晴信「『左、の頬を差し出す』……?」

(容赦ない打撃)

長義「君たちの篤い信仰心に敬意を表するよ」

(丁寧な所作でお辞儀)

……って言うのが最高に長義で危うく「好き~~~~~~~~~~!!!!!!!」って叫びだすところだった……ぐう……きっといい笑顔してたんだろうな……好き……

 

あと見た回、ガラシャと地蔵が対峙して会話している所で黒い何かが舞台に落ちて、なんかの拍子でガラシャの衣装に引っかかってガラシャの移動と同時に引きずられているのが気になったんですけど、捌けるタイミングで地蔵が暗転の中さっと拾って回収していったのが舞台!って感じでよかったです。何なのかはいまだに分かってない。リストバンドみたいな大きさに見えたけどなんだろ……。

 

落とすで言うと歌仙と古今伝授が右近かな?と戦うって時に古今伝授が提灯を敵の足元に落としてしまって、何でもないフリで戦ってたんだけど、一度間合いを取り直すって距離を取るときに移動しながら拾ったのがこれまた舞台!って感じだった。

 

一つ思い出すと芋づる式にずるずるっと際限なく書きそうなんですが、内容編はここまでにします。

歴史的な所纏めたい!とか言ってて結局舞台の内容書き連ねるのに使ってしまったので、どっかのタイミングを見てガラシャとか忠興とか、初心に帰って歌仙兼定とか調べようかなと思います!

 

それでは!

お付き合い下さりありがとうございました!