けいおにうす

よろづ記録用

前知識なしに見た科白劇・刀剣乱舞 ②内容編(3)

さ、宣言通り覚えてるシーンだけ書きますよ。

もう話も終盤まで飛びます。たぶん。時計ないからどこが後半だかぶっちゃけよく分かってないです。

 

行動を共にする地蔵にガラシャが「私は蛇のような女だから」と告げる場面がある。

地蔵「そうは思いません」

ガラシャ「ではなんだというのだ」

地蔵「……花」

ガラシャ「花……? 私が、花だというのか」

地蔵「細川忠興の刀であった吾(ごめんどっかで一人称間違えて書いてる…直します)には分かる。あの男も姉上をそう思っていた」

ガラシャ「そんなはずない、私はあの男の妻だった! だからわかる、あの男が私を『蛇のような女』だと呼んだのだ」

地蔵「それでも姉上は花です。あの人はずっとあなたの事を愛おしく思っていた」

 

この後時間遡行軍に襲われるかして地蔵が盾になり、「姉様逃げて!」と先に逃がす。城下を逃げていくガラシャはそこで偶然忠興と再会。

ガラシャ「どうしてあなたが……ここに…」

多分ここのガラシャは自分が思っていた忠興と聞かされた忠興の差に当惑し、期待し、それと同時に不安を持っていたのかな~~~って演技が最高でした。

ここで口喧嘩が始まり、ガラシャが「貴方が殺せばいい! 貴方に殺されるなら本望です!」と忠興に背中を向け、膝をつく。刀を振りかぶった忠興だが、散々葛藤した末、結局それを振り下ろすことは出来ない。

忠興「俺はおまえが憎くて……憎くて憎くて憎くて、愛おしい……!」

本心が聞けてハッとするのも束の間、右近がその場を発見し、忠興がガラシャに切りかかろうとしていると思って後ろから切り倒す。

右近「俺は二人が仲良く過ごしているのを見ていたかった、好きだった! 本能寺がなければ、玉様と忠興はずっと幸せに生きていられたのに!」

お前自己解釈と不一致のオタクかよ~~~~~~最悪なタイミングで入ってきやがって!!!!!!!忠×玉厨なのは分かったからお前ちょっと黙っとけ~~~~~~~!!!!!!!!

心が通じ合ったような瞬間地面に転がる忠興。ガラシャは急に声を上げて笑い出す。

ガラシャ「私も貴方が憎い……憎くて憎くて愛おしい……私はやはり花なんかではない……鬼の妻には蛇が似合いでしょう?」

よろけるようにスクリーン前まで行くと強い光がカッとガラシャの身体を包み込む。遅れて追いついた地蔵は「姉上!」と叫んで駆け寄ると、ガラシャは白い布に身体が包まれ、目深に布を被る。その姿は序盤で歌仙たちが熊本城下に辿り着いた時町中を歩いていたキリシタンたちと同じような装いだった。

天国が「はらいそ」なら地獄は「いんへるの」って答えたのこの場面かどうか覚えてないんですけど、地蔵が「あねさまと一緒ならどこまでも行きます!」と宣言した時にガラシャが「では共に行こう、いんへるのへと!」と低めた声で言い放ったのが超格好よかった……最高……ガラシャ様ついていきます……ってなった瞬間。強い女最高。

 

この後熊本城内に入ってからか白い布を脱ぎ捨てるシーンがあるんですが、出てきた瞬間「オスカルだ……」って思ったのは私だけじゃないはず。

黒かった髪が白銀のくせ毛になっていて、また蛇のような文様が服に入っているというが遠目に見ても確実に宝塚だった。間違ってない。合ってるけど違う。しかも直感的に「オスカル」って思っただけなんですが、あとでパンフ観たらマジモンで笑った。

脚が異様に長い。全身白なのに細い。低い声が良く通る。マスクで声が聞き取りづらいと最初に書きましたが、実はガラシャの声だけはわりと聞き取れてました。絶対発声から何から違うんだろうな……めちゃくちゃ聞きやすかった。

城内を目指して向かう途中、また時間遡行軍に襲われる場面があり、「姉様、さがっていてください!」という地蔵に対し「その必要はない」と言って宙を飛んできたのが槍。しかもごてごて装飾の西洋風。いよいよ王子様感強すぎて一瞬何見ているのか分からなくなった。

 

ガラシャと地蔵が敵を殺しながら進んでいる中、歌仙たちも城内に時間遡行軍が集まっているのに気付き叩きに向かう。

「いつも出向いてもらってばかりだから、たまにはこちらから行くのもいいだろう」ってちょぎのセリフだったと思うんだけど、慈伝でレベル1を見ているわけだから感慨深すぎて泣いた。

本丸御殿に向かうには『闇り(くらがり)通路』を行くしかないという古今伝授の太刀の言葉に通路の前に立った七人だが、たいまつが上の方で揺れているだけで本当に真っ暗。「これじゃあ歩けないよ」と話していると古今伝授が手持ち提灯を見つける。人数分あることも分かり、それぞれ手に持った七人。

歌仙「はぐれないように気をつけて進もう」

……言った矢先に一人になる歌仙。(うん?って顔最高に可愛かった気がする。遠かったから雰囲気だけど)

歌仙「まったくうちの本丸は協調性がない……」

とか何とか話しながらここからうろ覚え。闇り通路を進んでいくとガラシャ同様白い装束に身を包んだ純忠とか孝高とかが出てくるんだけど「ここは俺たちが食い止める!」って展開なはずなんですよ。ってことはどっかしらで合流してるんだけど、どこでどう合流してんのかが覚えてない。

 

孝高の相手は長義で、孝高が「時空を超える者が現れ、刀剣男子たちが挑むたびに世界に歪が出来る。その歪によって私は様々な世界戦の自分を知っている。もちろん、黒田官兵衛の記憶も。そうだ……君とよく似た男とも対峙したことがあるよ(ジョ伝 三つら星刀語り)」という話をすると「そうか、ならばよく覚えておけ、俺こそが本歌、山姥切長義だ!」って切りかかったの本当にいい……梅津くん殺陣めっちゃうま……一年前と全然違うじゃないですか、これを最高と言わずに何を最高というんだ……!!!!

孝高の『記憶あるよ』話はここよりも前のシーン、宗麟と二人で話す場面でちゃんと描かれてます。私が省いたって言うか書いてる間に思い出した。

そしてその宗麟の衣装、身丈ぴったりとかで作られてるのか下にする場面も多くて裾踏んだりしないのかなって心配してました。おじさんが走るシーンにスカートみたいな裾持って走るのちょっと面白かったって言うか、あれはあれで性癖に刺さりそうって言うか(黙ろうか)。

 

そんなこんなでなぎ倒し、次が昭君之間という所まできた歌仙と古今伝授は時間遡行軍に苦戦しているガラシャと地蔵を発見し、助太刀に入る。

やっとまみえることの出来た歌仙の口から「玉様……」って呟かれるの、前知識なしに見てもしんどすぎた。

一応話の流れで忠興の奥さんでどうたら~はちゃんと掴んでいるのでそこは知識なくても安心して見れる。でもきっと知ってた方が頭から何倍も楽しく見れると思う。まあ、見に行く大半が刀剣乱舞を知って見に行ってるから後者だろうけどね。

傷付き倒れた地蔵を古今伝授に任せ、昭君之間に移動したガラシャを追って移動する歌仙。

改変の諸悪はガラシャだと分かっているので刀剣男子の『本能』としてガラシャを倒さなければならない。けれど自分の中に居る元の主・細川忠興が憎んで憎んで憎んで愛した女・玉を手にかけるのが躊躇われる。

そんな葛藤の中で深く腰を落とし、ゆっくりと刀を握りなおす歌仙の雄みがやばかった。

ご存知の通り私は映像で虚伝、現場で慈伝しか見ていないので慈伝の東京再演で初めて歌仙をステで見たんですよ。ゲームでも初期刀として選んだものの太郎太刀やら他の刀に目移りし、最終的に伯仲に落ちた女なので全然ノーマーク。かといってまんばの荒牧くんも防衛部から存じ上げてますが一番ってわけじゃなくて、やっぱり長義の梅津君の存在が慈伝は大きかった。彼が居たから観に行きたい!って思ったんだもんな。でもその時舞台上手で観覧していた私の正面には歌仙の和田琢磨さん。きっとこれが「貴方の初期刀をちゃんと観なさいよ」って天啓だったんだろうな……。雅、雅の文系刀でありながら滲み出るゴリラ感……『文系と言えど、之定だからね!』のセリフがこんなにもよく似合う……最高……うちの初期刀めちゃくちゃ最高じゃん……

その初期刀が元主の、愛と言い切るには難しすぎる女を目の前にして、今の主のために、刀剣男子として生を得た者として刀を振るう……この演技がもうマジでやばい。語彙力なんてなくなるわあんなの。直に見てくれ、頼む。

 

結果的にガラシャを倒すんですけど、昭君之間に飛び込んできたときの地蔵の悲鳴、息を呑む古今伝授、着物の袖で刀の血を拭いながら歌仙が震える声を押さえて読む一句。

「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」

そして続けて古今伝授に一言「僕は歌を詠まないんじゃない、詠むべき時を選びたいだけさ……」

 

この言葉の重みですよ……!!!!!

今回何が言いたいかってここが一番のいい所だからこれを聞いて欲しかった!!!

でもちょっと待って、普通に3000字超えてたので細かいところ次に回します!!!!!