けいおにうす

よろづ記録用

友達の娘(1歳)に服を作った話

突然ですが私の趣味はコスプレです。

高校2年生の時に友人に誘われ同人イベントでレイヤーさんを見て、ワイワイ4人ぐらいで「やろうぜ!」ってなったのがきっかけなんですが、そのうち続けてるのは私ぐらいで、一体何が起きたんでしょうかね。

 

……とこんな導入で始まりますが、今日は「友達の娘ちゃん(1歳)に洋服を作った」ってお話をします。

 

年数だけで言えば10年オーバーの古株BBAな私は、ハマる作品がマイナーなこともあり、自作レイヤーとなることを余儀なくされてきました。

元々のレベルは中学までの家庭科程度。家のミシンもしばらく壊れていたので最初の1,2年の衣装は手縫い。

その時は縫い代も分からず、手縫いだから耐久性もなく、よくズボンの尻が破けてましたね……きっとケツがデカいだけではない(はず)。

 

そんな私も気付けばアラサー手前。

かつてレイヤーで知り会った友達は結婚し、子供が生まれていました。

そしてコロナ渦で迎える一歳の誕生日。

 

……まあ、狙ったわけではないんですが、自作レイヤーの家には半端な布が大量にありまくり、自分の服を作るには足りない、シュシュなどの小物を作るには色が地味だったり多すぎる、と言う所で小さい子供服なら作れんじゃねえかな?!って思って、作ったらちびちゃんの誕生日近辺だったって話です。

習作でも貰ってくれると言うので作ったものは友達に喜んで献上させて頂きました。

 

それがこれ↓

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とこれ↓

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汚い床の状態も写っててスマンな。

80サイズのチェックズボンと、無地のオーバーオールです。

 

型紙は新垣美穂さんの「小さな子どもの手づくり服」という本を使用させて頂きました。 

小さな子どもの手づくり服

小さな子どもの手づくり服

  • 作者:新垣 美穂
  • 発売日: 2018/04/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 まずこの表紙の女の子が可愛すぎん……????

このセーラー服を作りたいがために買ったんですけど、まだセーラー服は作ってません。いかんせんレイヤーの布、ツイル以外だとサテンと合皮とラメとかの特殊布ばっかりで、リネンとかそんな洒落たもの手元にないんすよ。

コーデュロイのワンピースも可愛かったのでコーデュロイも欲しい。

 

……余り布とは?????

 

こうね、やっぱり作りたいものによって欲しい布が違うのでね。

仕方ない仕方ない(゜ω゜)

 

衣装も作らなきゃとは思うんですが、ちびちゃんの服も定期的に作ろうかなって思ってます。端処理の仕方とかボタンホールとか、普段自分のコス衣装では使わない裁縫技術が沢山あるので勉強にもなる。

いやほんとに。

 

コス衣装なら洗濯出来なくても最悪仕方ない!安ピン!グルーガン!とりあえず形に見えろ!!!!って感じで作ることがデフォルトなので(それでも最近は縫い目が外に出ないように裏地をつけたり、ミシンかけられるだけかけていくようにはなりましたが)。

でも違うじゃないですか。子供服(しかも特に人に着せるもの)に関しては耐久性があってちゃんとしてなくちゃ……!ってなるのでほんとに気を使うと言うか「確かに売ってるズボンこういう作りしてる!」って発見しながら作ってました。すげえ。

 

服が作れるようになると思うことは「こんなにめちゃくちゃ手間と時間がかかるのに、あんなに安く買えんだな……」ってところです。

みんな、売ってる安い服は機械で作られているかもしれないが、試作したり機能性を追究したり、人手は沢山かかっているので安さを追求するだけじゃなく、たまには作り手に感謝の気持ちを持ってあげて欲しいな。

安く買える事は当然じゃないからね。

 

毎回の事ですが話逸れるな????

とりあえず今回はそんな感じで。

また今度服を作ったら上げていきます!

元々ドレスみたいなワンピースを作りたくているんだよ!作ろうね私!!!

名刀関兼定

暇にかこつけて…って訳じゃないですが、観劇から一週間、まだまだ余韻を引き摺っているので国会図書館デジタルコレクション」より漁ってきたものを記しておこうと思います。

 

(なるべく元の旧字、旧仮名に寄せますが、パソコンの変換で出ないものは諦めてます。ご了承下さい。一応以下も利用しつつ作成しています)

www.benricho.org

 

 

 

 

「日本名宝物語 第2輯」(P.90~92)

名刀關兼定 ◇……細川護立侯爵家所藏

dl.ndl.go.jp

 

     ○

「ふむ、こいつは善く斬れる!」

 これは首切り淺右衞門(あさゑもん)としてその名を天下に謳はれた山田淺右衞門吉睦が兼定の名刀を試したときの嘆聲(たんせい)、業物は三齋細川忠興の愛刀である、和泉守兼定は濃州關の住人で永正年中に活躍した關鍛冶を代表する名工、この一振りは勢州山田に移つた後に鍛へた名作だけあり、淺右衞門は試し斬りに據(よ)つて「これぞ無類極上の大業物なり」と、その著作に書き殘(のこ)してゐる。

 この一振りで三十六人、細川忠興が人を斬つた所から、古來刀劍界に「歌仙斬り」と銘打たれた業物とて、熊本五十四万石の舊(きゅう)城主細川護立侯爵家では、藩祖の身替りの如く奉り、一點(てん)の曇さへも恐れると云ふ重寶(てうほう)である。

     ○

 世に「忠興の妻」は、餘(あま)りにも有名な一節であるが、この賢婦光秀の女玉の方と婚約の出來(き)たは天正三年、同五年に勇んで信長が雜賀(ざふが)の一揆退治に初陣、翌六年八月、十六歳で結婚したものである。

 この夫妻、ともに信長に愛せられ、忠興は側近に侍つてゐたものだが、或る日、ふと信長の小刀を見れば、その束に九耀の置物があり、それが妙に忠興の氣(き)に入り、信長には無斷(だん)で紋所とし帷子(かたびら)につけたものである。

「どこから取つた?」信長は怪しんだ。

「柄の置物が耐(たま)らなく目についたので――」

「可愛い奴だ、では定紋とするが宜(よ)い」

 といふ譯(わけ)で信長も笑つたほど、小さな話ではあるが、忠興の勇猛な氣性の蔭(かげ)に早くも風流な面影が既に現れて面白い。

     ○

  元來忠興は豪勇猛氣の武將(ぶしょう)で、天正十年八月、丹後弓木の城主一色義有(ぎゆう)(妹婿)を宮津城内に招きその領土を奪はんとした義有の野心を憎み、酒宴の最中に起(た)つて拔(ぬ)き打ちに、義有の首を空に飛ばしたほどである。

「忠興には早くから歌の稽古をさせたかつた、少しは氣も穩(やわら)ぐであつたらうに」とばかり、常に父は苦勞したと云ふ。所が、忠興はよく父の心を知つてゐたらしいけれども、決して腰折れを一つ作らうともしなかつたものである。

「歌道にかけては豚兒(とんじ)の我が、一首でも詠めば父の名を汚すものだ」とは、忠興が晚年の辨明(べんめい)、ゆかしい心である。

     ○

 慶長四年二月、石田三成は大阪表(おもて)で家康を斃(たふ)さんと圖(はか)り、前田利家と通謀(つうぼう)して忠興に持ちかけたところ、忠興が絕對反對(ぜったいはんたい)で立ち消えとなつた。三成はなほ計畫(けいかく)を捨てずまた自宅に招いて賴むのである。

「今宵、内府に夜襲をかける、加勢して貰ひたい」
「宜(よ)からう、だが、その後は何とする」
 忠興は、咄嗟の思ひつきで難論を吹きかけ、時を費す策に出た、三成は不用意に乘(じょう)ぜられて機を失し、翌日、忠興は家康に告げて虎口(ここう)を脫(だつ)せしめたのである。

 ――忠興の聲望地力(せいぼうじりき)には、三成も及ばなかつたが、才人(さいじん)才に倒れ三成は遂に「忠興の妻」を玉造(たまつくり)の館に襲ひ、忠興が上杉征伐に趣(おもむ)いた不在中、これを人質とせんと圖(はか)つたので、節を守つて賢婦は遂に自殺するに至つたのである。

     ○

 元和六年剃髮して三齋宗立(そうりつ)となつて以來、日頃の武勇は一切忘れ、隱遁(いんとん)風雅な生活に入つたけれど、その愛刀に殘る三齋好みの拵付(こしらへつけ)は「歌仙拵」として後世に頗る珍重され、名刀の譽(ほま)れは更に高く、身長二尺餘(よ)の鎬(しのぎ)造り、頭は四分平山道(ひらやまみち)、緣(ふち)は革着せ靑漆塗(せいしつと)、金鉈豆の目貫に黑塗鮫茶革卷の柄、鍔は鐵(てつ)丸型左右影蝶透し、茶糸の下げ緖きりつと結び、腰元刻み鮫着せ墨塗硏(とぎ)出し鞘――一度拂(はら)へば風を切り、霜を呼び、淺右衞門極め付の大業物は天下一品、忠興が朝鮮、關ケ原、茶臼山などに揮(ふる)つた武勇を語り、名工の誇そのまゝ、細川家鎭護(ちんご)の神刀である。

 

(意訳)

「ふむ、こいつはよく斬れる!」

 これは首切り浅右衛門としてその名を天下に謳われた山田浅右衛門(江戸時代に御様御用(おためしごよう)[刀剣の試し斬り役]を務めていた山田家の当主が代々名乗った名称。死刑執行人も兼ね、首切り浅右衛門のほか人斬り浅右衛門とも呼ばれた)吉睦(5代目。1767-1823。3代目吉継の娘の嫁ぎ先である湯長谷藩士・三輪源八の子。後に“”右衛門と名乗ったため、以降の当主は朝右衛門となる)がこの名刀を試したときの嘆声(嘆いたり感心した時に漏らす溜息)だ。この業物(名工の作った、切れ味の優れた刀。名刀)は三齋細川忠興の愛刀である。

 その刀を打った和泉守兼定は濃州関(美濃国。現在の岐阜県関市)の住人で永正(1504-1521)年中に活躍した関鍛冶を代表する名工である。

 この一振りは勢州山田(伊勢国。現在の三重県伊勢市)に移ったのちに鍛えられた名作だけあって、浅右衛門は試し斬りの切れ味のよさから「これぞ他に比べられるもののない大業物だ!」と、その著作(『懐宝剣尺』)に書き残している。

 細川忠興がこの一振りで三十六人斬った所から、刀剣界おいて「歌仙斬り」と銘打たれた業物として名が知られており、熊本五十四万石(400万程度?)の旧城主・細川護立(細川家第16代当主。1883-1970。芸術に造詣が深く、1950年には細川家伝来の美術品や古文書を保存する目的で「永青文庫」を設立した)侯爵家では、藩祖(江戸時代の日本に存在した各藩の開祖、又は初代藩主とされる人物)の身替りの如く奉り、刀に一点の曇りがつく事すら恐れると言うほどに重宝(貴重なものとして大事にすること)している。

     ○

 「忠興の妻(細川ガラシャ(玉、又は玉子))」と言えば世の中のみんなが知っているほどあまりにも有名なフレーズだが、この賢婦(賢い女のこと)光秀の女(娘の意。憶測から検索をかけこちらを採用しています)である玉と婚約できたのは天正3年(1575)のこと。忠興は同5年(1577)に信長の雑賀一揆退治(2月~3月頃。現在の和歌山市を中心とする紀ノ川河口域あたりで起こった一揆)に初陣、翌6年(1578)8月、16歳で結婚した。

 この夫妻は共に信長に愛され、忠興は側近として侍っていた(信長に、というより信長の嫡男・織田信忠か?)が、ある日、ふと信長の小刀の柄(小柄。日本刀に付属する)に九耀の置物(装飾部分のこと?)があり、それが妙に忠興を惹き付けたため、信長には無断で紋所(その家の定まった紋章。家の定紋)として帷子に使用した。

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九耀紋

 怪しんだ信長は「どこから取った?」と問いかける。

「柄の置物にたまらなく惹かれ、目についてしまって――」

「可愛い奴だ、ならば定紋として使うといい」

 そう言って信長も笑ったほど、小さい話ではあるが忠興の勇猛(勇ましくて非常に強いこと)な気性の影に早くも風流な面影が現れていて面白い。

     ○

 もともと忠興は豪勇猛気(四字熟語として発見できず。勇ましくて荒く猛々しい気質)な武将で、天正10年(1562)8月、丹後(現在の京都府与謝野町岩滝)弓木城の城主・一色義有(別名・一色義定(よしさだ)。忠興の妹・伊也の婿)宮津(現在の京都府宮津市鶴賀にあった城)内に招き、宮津城のある領土を奪おうとした義有の野心を憎み、酒宴の最中に義有の首を宙に飛ばした程である。

「忠興には早くから歌の稽古をさせたかった。そうすれば少しは気性も和らいだろうに」とばかりに父(細川藤孝(幽斎))は苦労したという。ところが忠興はそんな父の思いを知っていたらしいが、決して腰折れ(ヘタな詩歌や文章。自分の詩歌や文章を謙遜して呼ぶ語)の一つも作ろうともしなかった。

「歌道において豚児(自分の子供の謙称。愚息)の私が、一首でも詠めば父の名を汚してしまうだろう」というのは忠興の晩年の弁明(事情などを説明してはっきりさせること)、奥ゆかしい心である。

     ○

 慶長4年(1599)2月、石田三成は大阪表で家康を倒そうと謀り、前田利家と通謀(二人以上の者がグルになり、示し合わせてことを企むこと。共謀)して、忠興にも同じように話を持ちかけたところ、忠興が断固反対するため、話は立ち消えとなった。三成はなお計画を諦めず、また自宅に招いて忠興に頼んだ。

「今夜、内府に夜襲をしかける。加勢してくれ」

「いいだろう。だが、夜襲を行った後はどうする」

 忠興は咄嗟の思い付きで難問をつきつけ、時を費やす策に出た。三成は何も用意していなかった、と乗せられて機会を逃し、翌日、忠興は家康に告げて虎口を脱する(非常に危険な状態から抜け出る。虎口を逃れる)ことに成功したのである。

 ――忠興の声望地力(四字熟語として発見できず。世間の良い評判と人望、持っている土地の生産力)には三成も及ばなかったが、才人才に倒れ(才能に優れた人は自分の才能を過信しすぎて、かえって失敗するものという故事ことわざ。才子才に溺れるとも)三成は遂に「忠興の妻」を玉造の館(現在の大阪府中央区)で襲撃(1600年7月16日)。忠興が上杉征伐に趣いた不在中、その「忠興の妻」を人質にしようと謀ったため、節(自身の持つ信念)を守って賢婦は遂に自殺するに至ったのである。

     ○

 元和6年(1620)に出家して剃髪、三齋宗立となってからはそれまでの武勇は一切忘れ、俗世を逃れて風雅な生活に入った。けれども、その愛刀に残る三齋好みの拵付(日本刀の外装。鞘、柄、鍔などを総称したもの)は「歌仙拵」として後世に頗る珍重(珍しいものとして大切にされること)された。名刀の誉れは更に高く、身長二尺余り(1尺9寸9分5厘≒60.5cm)鎬造り、頭は四分平山道、縁は革着せの青漆塗、金鉈豆の目貫に黒塗鮫茶革巻きの柄、鍔は鉄の丸型で左右に蝶透かしがあり、茶糸の下げ緒はきりっと結ばれ、腰元刻み鮫着せ墨塗研ぎ出し鞘――。

 一度はらえば風を切り、霜を呼び、浅右衛門は極めつけに「大業物として天下一品」と謳って、忠興が朝鮮、関ケ原茶臼山などでの武勇も語ったため、名工の誇りを保ったまま、細川家を鎮護(乱を沈めて外敵、災難から守ること)する神刀となっている。

 

 

参照

細川忠興 - Wikipedia

細川ガラシャ - Wikipedia

細川忠興と織田信長の関係は?家紋や甲冑についても解説! | 歴史をわかりやすく解説!ヒストリーランド

山田浅右衛門 - Wikipedia

伊勢国 - Wikipedia

和泉守兼定 - Wikipedia

山田奉行 - Wikipedia

「日本刀の位列・業物」

石高(こくだか)換算表 - 戦国未満

細川護立 - Wikipedia

紀州征伐 - Wikipedia

小柄 - Wikipedia

一色義定 - Wikipedia

大阪カテドラル 聖マリア大聖堂 | OSAKA-INFO

【刀剣ワールド】拵とは?|刀剣の基礎知識

歌仙兼定 | 武士道美術館

歌仙兼定 | 日本刀や刀剣の買取なら専門店つるぎの屋

 

永続的識別子 info:ndljp/pid/1177692

タイトル 日本名宝物語. 第2輯

著者 読売新聞社

出版者 誠文堂

出版年月日 昭和5

請求記号 597-37

書誌ID(国立国会図書館オンラインへのリンク)000000768800

DOI 10.11501/1177692

公開範囲 インターネット公開(保護期間満了)

 

 

(以下ひとりごと)

 

ウィキは参照に使えないってのは百も承知の上で成り立ってる、限界社会人の 一考察文なので適当に流してくれ!

なるべくウィキ開きながら上げてないこまごまとしたページも回ってまとめているけど、文献じゃなくてネットonlyでまとめ上げてるので信憑性も説得力もないよ!

 

 

って言うのだけまず注意に置いときますね。いやぁ、「文献漁りてぇ~~~~」って何度思ったか……まあ、手軽に調べられるのがネットの良い所ではあるんですけれども。おかげで会社の暇つぶしにこんなの書いてるわけだし

元々こういうのは嫌いじゃないので久々にやって楽しくなりました。またやろ。

 

刀ステ引き摺ってるからこんなの調べてきたわけなので刀ステの話になるんですけど、古今伝授が歌仙をあおるような発言が多かった、というか「あなたは歌わないんですか」としきりに言ってた理由がちょっと垣間見えた気がしました。

多分こんなん前回の時にちゃんと調べとけ、っていうか歌仙推しの人、刀剣や歴史ガチ勢には今更~って感じなのかもしれないですけど、「父ちゃん凄すぎてそんなそんな……」って感じで歌をそう詠まない忠興……

いやね、ステでも原作(ゲーム)でも文系名刀として雅を愛し「歌をしたためたくなった」みたいな話もあったので、詠むのが大好き!もっともっと作るぞ!みたいな意欲的なタイプだと思っていたんですよ。忠興も、その刀である歌仙も。

だからこの話題がちょっと意外で、だからこそ古今伝授より歌を詠まないのに納得する……

古今伝授のほうが佇まいや使う言葉に品があり、造詣が深いのかな?

ってイメージがこの話のお陰で納得がいったというか。 すげえな、こんなとこまで勉強して反映させた結果だとしたらほんと恐ろしいジャンルじゃん刀剣乱舞……

 

まああと最後の歌仙兼定の紹介文ね!

つらつらっと書いてあるけどきっと講談師とか落語家とか、噺のプロに語らせたら耳触りが良さそうな纏め方だと思う。テンポが良い。「身長二尺余の~」って所から喋ってほしいよ、録音するから。

本のタイトルが「名宝物語」なのでね。賛美を連ねるのはきっとお手の物なんでしょうよ。他のページは絵とかでさらっとしか目を通してないんですけど、きっとそっちも綺麗な言葉が並んでいるんでしょう。

 

そういえばこの2輯の一番最初の項が「一期一振」だったので、そっちも読もうと思います。でも先に長義のがないか見たいな。伯仲知りたい。都合よく存在しているかどうかは知らんけど。

 

まあそんな感じで、この関兼定の回は終わりにします。

(私はどうでもいいところで引っ掛かるタイプなので「関兼定って何?!」ってところで時間を取られました。序盤じゃんねww)

読んで頂きありがとうございました!

前知識なしに見た科白劇・刀剣乱舞 ②内容編(4/ラスト)

はい、なかなか終わらんですね。纏める能力ないんかおんどれは。

 

ってことで前回切った歌仙ちゃんの詠んだ句から。

ここが前知識のない私の残念だった所なんですが、あの「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」というのは細川ガラシャの辞世の句だそうで。

訳としては「人も花も散り時を心得てこそ美しい、潔い」みたいな感じですかね。流石武家に生まれた女であって武人の妻って感じ。戦乱の世じゃないとこんな句は出てこないですね。

ちなみに私の最愛の歴史上の人物は土方歳三なんですけど、彼の辞世の句は「たとい身は蝦夷の島根に 朽ちるとも 魂(こん)は東の 君や守らん」ですね。蝦夷(=現在の北海道)で仲間を助けるために向かい、銃弾に倒れた男の最後の句……てか今気づいたけど私は之定好きだな……????

よくよく戦闘場面を振り返るとガラシャが台詞で「花は散り時をわきまえているから美しい!」って言ってたりするんですよ。それに最初ガラシャが登場した時の一面の桔梗の花もただ明智の花というだけじゃなくてここにかかってくるのかな~と。あと地蔵の「蛇ではなく花です」という台詞ね。うう~~~~~上手い~~~~~~~!!!!

 

それから順番すっ飛ばしたなって気付いた箇所があるんですけど、歌仙がガラシャの血を自分の着物で拭うシーン。

私このシーンの後と思ってたけど絶対それより前に見てないと「なるほどね……!」って思った私の感想と合わないのでどっかに入ってるんだと思う。

 

歌仙が語りで玉と忠興が出会ってからの話をしてくれる場面があるんですよ。

玉と忠興、共に十六歳の頃に出会い、結婚。子供が生まれ、ソワソワとした様子で偶に声をかける忠興。「子供は、どっちに似ておるかの?」

歌仙「子供は玉様にそっくり。忠興様にはよくよく見れば似ているかもしれないねぇ」

玉「私と貴方、どちらにもそっくりですよ。明智と細川の血を引くこの子はきっと立派な跡継ぎになります。私がしっかり家を守りますから、あなたは存分に戦ってきてくださいまし!」

肝っ玉母ちゃんって言うかほんとに武士の妻としてできた女すぎてもう……!

ただ幸せも長く続かない。本能寺の変明智光秀が謀反を起こし、明智の血を引く玉と縁を切るように言われ、忠興は玉を三戸野(=京都府京丹後市弥栄町)に幽閉した。このころ離縁と言えば完全に手を切るにもかかわらず忠興が玉を幽閉したのは、彼女を手放したくないほど愛していたからじゃないか。

放り出してくれればいいのに幽閉され、自由を奪われた玉はそのことには気付かず、少しの従者と共に不自由を味わっていた中で縋ったのが「キリスト教」だった。

歌仙「きっと彼女は救ってくれるなら何でもよかったんだと思う」

ここで完全に玉の顔つきが変わる。秀吉のとりなしもあって忠興の元に戻されたときには笑顔や可愛らしさは一切ない。そんな玉を忠興は「冷たい女」だとなじる。

忠興「お前は蛇みたいな女だ!」

玉「鬼の妻には蛇がお似合いでしょう?」

このころ忠興の過激なエピソードがあり、庭師の男を「玉と目が合った」という理由で玉の目の前でめった刺しにした。それを見ても玉は顔色一つ変えず「庭を見ていただけです」というので、刀についた血を玉の着物で拭った

歌仙「細川忠興は雅を愛する心もあれば、暴君的な一面もある。でもそのどれもが彼で、僕……」

この最後の『血を着物で拭った』って言う描写があった後に歌仙ちゃんの自分の着物で血を拭うシーンで、しんどみに溢れるんですよ……!

そしてこのシーンの間で二人のことを細かく語ろうとして「それはここではやめておこう」(別の機会に)みたいな言い方をしていたので、綺伝で描く予定だったところなんだろうなって思ってます。綺伝早く見たい。

 

ガラシャのことが片付いたので歌仙一行は本丸に戻らなくてはならないんですが、そこで古今伝授と地蔵に「本丸で必ず会おう」って言ってるのもまた狡い。

そういえば地蔵の所で書き忘れてたんですけど(また)、最後の場面の直前、ガラシャから攻撃されて倒れるんでした。「姉弟の縁を切った。そなたは『いんへるの』へ落ちるべきではない。まだ戻れる。自分を捉えている自分自身を許せ」というような形で、地蔵が刀剣男子として元の道に戻れるよう諭すわけです。

(余談ですが私がずっと『いんへるの』『はらいそ』とひらがなで書くのは芥川龍之介がそうやって書いてたからです。それが染みついてしまって、カタカナだと座りが悪かった……『おぎん』とかおススメです)

 

とまあこんなで内番姿の六人の所に戻ってきて、「僕たちの出陣と結構違うようですね」と話が入る。このあたりちゃんと聞きたくてもだもだする。

長義「その資料、少しの間貸してくれないか? 地下の書庫に行って似たような事例がないか調べてみよう」

そう言われたから歌仙が手渡そうとすると講談師に「ソーシャルディスタンス!」って言われる二人。「スポットライトの中に入って!」どうやって渡そうか考えた末に歌仙が長義に本を投げてよこしたの、最初ちょっと解釈違い~~~って思ってたんですけど(文系名刀だというなら本を粗末にはしないはず、という頭から)、でもよくよく考えれば之定なわけで、面倒くさいこと、自分の意に介さないことが起こると「ふんっ!」って拗ねて投げやりになるのもありなんですよね。つまり歌仙は可愛い。

この後長義に呼び止められて「歌仙の率いる第三部隊は戦いやすいよ。それで、今後について聞きたいことがあるんだけど」って言われたときに「僕はこれから遠征だから、帰ってきたら遅くなると思うけれど、それでもよければ」って答えたところ、一瞬ブラックだな……って思ってごめんよ。あとそこ第三部隊なんだね。

 

で、ここでみんなが捌けていった後に内容①でも記した最後のセリフが来る。

『またの機会にね』

二時間半ノンストップで科白劇だってこと忘れるぐらいのボリュームのもの観させられて、初期刀に窘めるように怒られ(コロナの調査をしろって言ったのは主だよ?って言う内容をね)、『絶対話すから待ってて欲しい』って言われたらそりゃもう待ちますよ!!

楽しかったです!!!!

ありがとうございました!!!!!!!

 

 

内容の思い出しはこれで終わりなんですけど、このタイミングで思い出した長義くんの話していいですか?

序盤の亀甲と二人で調査に出向き、純忠と晴信に「ガラシャ様を返せ!」って突っかかられたときに、晴信の横っ面を急に叩くんですよ。

長義「右の頬を殴られたら?」

晴信「へっ……?」

長義「右の頬を殴られたら?」

晴信「『左、の頬を差し出す』……?」

(容赦ない打撃)

長義「君たちの篤い信仰心に敬意を表するよ」

(丁寧な所作でお辞儀)

……って言うのが最高に長義で危うく「好き~~~~~~~~~~!!!!!!!」って叫びだすところだった……ぐう……きっといい笑顔してたんだろうな……好き……

 

あと見た回、ガラシャと地蔵が対峙して会話している所で黒い何かが舞台に落ちて、なんかの拍子でガラシャの衣装に引っかかってガラシャの移動と同時に引きずられているのが気になったんですけど、捌けるタイミングで地蔵が暗転の中さっと拾って回収していったのが舞台!って感じでよかったです。何なのかはいまだに分かってない。リストバンドみたいな大きさに見えたけどなんだろ……。

 

落とすで言うと歌仙と古今伝授が右近かな?と戦うって時に古今伝授が提灯を敵の足元に落としてしまって、何でもないフリで戦ってたんだけど、一度間合いを取り直すって距離を取るときに移動しながら拾ったのがこれまた舞台!って感じだった。

 

一つ思い出すと芋づる式にずるずるっと際限なく書きそうなんですが、内容編はここまでにします。

歴史的な所纏めたい!とか言ってて結局舞台の内容書き連ねるのに使ってしまったので、どっかのタイミングを見てガラシャとか忠興とか、初心に帰って歌仙兼定とか調べようかなと思います!

 

それでは!

お付き合い下さりありがとうございました!

前知識なしに見た科白劇・刀剣乱舞 ②内容編(3)

さ、宣言通り覚えてるシーンだけ書きますよ。

もう話も終盤まで飛びます。たぶん。時計ないからどこが後半だかぶっちゃけよく分かってないです。

 

行動を共にする地蔵にガラシャが「私は蛇のような女だから」と告げる場面がある。

地蔵「そうは思いません」

ガラシャ「ではなんだというのだ」

地蔵「……花」

ガラシャ「花……? 私が、花だというのか」

地蔵「細川忠興の刀であった吾(ごめんどっかで一人称間違えて書いてる…直します)には分かる。あの男も姉上をそう思っていた」

ガラシャ「そんなはずない、私はあの男の妻だった! だからわかる、あの男が私を『蛇のような女』だと呼んだのだ」

地蔵「それでも姉上は花です。あの人はずっとあなたの事を愛おしく思っていた」

 

この後時間遡行軍に襲われるかして地蔵が盾になり、「姉様逃げて!」と先に逃がす。城下を逃げていくガラシャはそこで偶然忠興と再会。

ガラシャ「どうしてあなたが……ここに…」

多分ここのガラシャは自分が思っていた忠興と聞かされた忠興の差に当惑し、期待し、それと同時に不安を持っていたのかな~~~って演技が最高でした。

ここで口喧嘩が始まり、ガラシャが「貴方が殺せばいい! 貴方に殺されるなら本望です!」と忠興に背中を向け、膝をつく。刀を振りかぶった忠興だが、散々葛藤した末、結局それを振り下ろすことは出来ない。

忠興「俺はおまえが憎くて……憎くて憎くて憎くて、愛おしい……!」

本心が聞けてハッとするのも束の間、右近がその場を発見し、忠興がガラシャに切りかかろうとしていると思って後ろから切り倒す。

右近「俺は二人が仲良く過ごしているのを見ていたかった、好きだった! 本能寺がなければ、玉様と忠興はずっと幸せに生きていられたのに!」

お前自己解釈と不一致のオタクかよ~~~~~~最悪なタイミングで入ってきやがって!!!!!!!忠×玉厨なのは分かったからお前ちょっと黙っとけ~~~~~~~!!!!!!!!

心が通じ合ったような瞬間地面に転がる忠興。ガラシャは急に声を上げて笑い出す。

ガラシャ「私も貴方が憎い……憎くて憎くて愛おしい……私はやはり花なんかではない……鬼の妻には蛇が似合いでしょう?」

よろけるようにスクリーン前まで行くと強い光がカッとガラシャの身体を包み込む。遅れて追いついた地蔵は「姉上!」と叫んで駆け寄ると、ガラシャは白い布に身体が包まれ、目深に布を被る。その姿は序盤で歌仙たちが熊本城下に辿り着いた時町中を歩いていたキリシタンたちと同じような装いだった。

天国が「はらいそ」なら地獄は「いんへるの」って答えたのこの場面かどうか覚えてないんですけど、地蔵が「あねさまと一緒ならどこまでも行きます!」と宣言した時にガラシャが「では共に行こう、いんへるのへと!」と低めた声で言い放ったのが超格好よかった……最高……ガラシャ様ついていきます……ってなった瞬間。強い女最高。

 

この後熊本城内に入ってからか白い布を脱ぎ捨てるシーンがあるんですが、出てきた瞬間「オスカルだ……」って思ったのは私だけじゃないはず。

黒かった髪が白銀のくせ毛になっていて、また蛇のような文様が服に入っているというが遠目に見ても確実に宝塚だった。間違ってない。合ってるけど違う。しかも直感的に「オスカル」って思っただけなんですが、あとでパンフ観たらマジモンで笑った。

脚が異様に長い。全身白なのに細い。低い声が良く通る。マスクで声が聞き取りづらいと最初に書きましたが、実はガラシャの声だけはわりと聞き取れてました。絶対発声から何から違うんだろうな……めちゃくちゃ聞きやすかった。

城内を目指して向かう途中、また時間遡行軍に襲われる場面があり、「姉様、さがっていてください!」という地蔵に対し「その必要はない」と言って宙を飛んできたのが槍。しかもごてごて装飾の西洋風。いよいよ王子様感強すぎて一瞬何見ているのか分からなくなった。

 

ガラシャと地蔵が敵を殺しながら進んでいる中、歌仙たちも城内に時間遡行軍が集まっているのに気付き叩きに向かう。

「いつも出向いてもらってばかりだから、たまにはこちらから行くのもいいだろう」ってちょぎのセリフだったと思うんだけど、慈伝でレベル1を見ているわけだから感慨深すぎて泣いた。

本丸御殿に向かうには『闇り(くらがり)通路』を行くしかないという古今伝授の太刀の言葉に通路の前に立った七人だが、たいまつが上の方で揺れているだけで本当に真っ暗。「これじゃあ歩けないよ」と話していると古今伝授が手持ち提灯を見つける。人数分あることも分かり、それぞれ手に持った七人。

歌仙「はぐれないように気をつけて進もう」

……言った矢先に一人になる歌仙。(うん?って顔最高に可愛かった気がする。遠かったから雰囲気だけど)

歌仙「まったくうちの本丸は協調性がない……」

とか何とか話しながらここからうろ覚え。闇り通路を進んでいくとガラシャ同様白い装束に身を包んだ純忠とか孝高とかが出てくるんだけど「ここは俺たちが食い止める!」って展開なはずなんですよ。ってことはどっかしらで合流してるんだけど、どこでどう合流してんのかが覚えてない。

 

孝高の相手は長義で、孝高が「時空を超える者が現れ、刀剣男子たちが挑むたびに世界に歪が出来る。その歪によって私は様々な世界戦の自分を知っている。もちろん、黒田官兵衛の記憶も。そうだ……君とよく似た男とも対峙したことがあるよ(ジョ伝 三つら星刀語り)」という話をすると「そうか、ならばよく覚えておけ、俺こそが本歌、山姥切長義だ!」って切りかかったの本当にいい……梅津くん殺陣めっちゃうま……一年前と全然違うじゃないですか、これを最高と言わずに何を最高というんだ……!!!!

孝高の『記憶あるよ』話はここよりも前のシーン、宗麟と二人で話す場面でちゃんと描かれてます。私が省いたって言うか書いてる間に思い出した。

そしてその宗麟の衣装、身丈ぴったりとかで作られてるのか下にする場面も多くて裾踏んだりしないのかなって心配してました。おじさんが走るシーンにスカートみたいな裾持って走るのちょっと面白かったって言うか、あれはあれで性癖に刺さりそうって言うか(黙ろうか)。

 

そんなこんなでなぎ倒し、次が昭君之間という所まできた歌仙と古今伝授は時間遡行軍に苦戦しているガラシャと地蔵を発見し、助太刀に入る。

やっとまみえることの出来た歌仙の口から「玉様……」って呟かれるの、前知識なしに見てもしんどすぎた。

一応話の流れで忠興の奥さんでどうたら~はちゃんと掴んでいるのでそこは知識なくても安心して見れる。でもきっと知ってた方が頭から何倍も楽しく見れると思う。まあ、見に行く大半が刀剣乱舞を知って見に行ってるから後者だろうけどね。

傷付き倒れた地蔵を古今伝授に任せ、昭君之間に移動したガラシャを追って移動する歌仙。

改変の諸悪はガラシャだと分かっているので刀剣男子の『本能』としてガラシャを倒さなければならない。けれど自分の中に居る元の主・細川忠興が憎んで憎んで憎んで愛した女・玉を手にかけるのが躊躇われる。

そんな葛藤の中で深く腰を落とし、ゆっくりと刀を握りなおす歌仙の雄みがやばかった。

ご存知の通り私は映像で虚伝、現場で慈伝しか見ていないので慈伝の東京再演で初めて歌仙をステで見たんですよ。ゲームでも初期刀として選んだものの太郎太刀やら他の刀に目移りし、最終的に伯仲に落ちた女なので全然ノーマーク。かといってまんばの荒牧くんも防衛部から存じ上げてますが一番ってわけじゃなくて、やっぱり長義の梅津君の存在が慈伝は大きかった。彼が居たから観に行きたい!って思ったんだもんな。でもその時舞台上手で観覧していた私の正面には歌仙の和田琢磨さん。きっとこれが「貴方の初期刀をちゃんと観なさいよ」って天啓だったんだろうな……。雅、雅の文系刀でありながら滲み出るゴリラ感……『文系と言えど、之定だからね!』のセリフがこんなにもよく似合う……最高……うちの初期刀めちゃくちゃ最高じゃん……

その初期刀が元主の、愛と言い切るには難しすぎる女を目の前にして、今の主のために、刀剣男子として生を得た者として刀を振るう……この演技がもうマジでやばい。語彙力なんてなくなるわあんなの。直に見てくれ、頼む。

 

結果的にガラシャを倒すんですけど、昭君之間に飛び込んできたときの地蔵の悲鳴、息を呑む古今伝授、着物の袖で刀の血を拭いながら歌仙が震える声を押さえて読む一句。

「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」

そして続けて古今伝授に一言「僕は歌を詠まないんじゃない、詠むべき時を選びたいだけさ……」

 

この言葉の重みですよ……!!!!!

今回何が言いたいかってここが一番のいい所だからこれを聞いて欲しかった!!!

でもちょっと待って、普通に3000字超えてたので細かいところ次に回します!!!!!

前知識なしに見た科白劇・刀剣乱舞 ②内容編(2)

引き続き『承』部分から。

逆に言えば大雑把に流れ覚えてるだけ記憶力いいんじゃないかって、一周回って思えて来たよね。謎の自信。

 

城下の外れにある寺に逃げてきた地蔵とガラシャ神の国から逃げ出す算段をしている。

地蔵「城下にも追手が配備されているはず。関所も僕一人ならどうにかなるけれど、そなたも一緒となると……」

ガラシャ「ならば私を置いていきなさい」

地蔵「それは、出来ない。そなたはここから出るべきだ」

ガラシャ「どうして?あなたは私を殺しに来たはず。さあ、私を殺しなさい」

地蔵「それも、出来ない。そなたを殺すことは……僕には……」

ガラシャ「……あなたは弟のようですね。逃げる事に協力してもいいですが『そなた』と呼ぶのは止めて『姉上』と呼んでください。弟たちは私をそう呼びます」

地蔵「………あね、うえ……っ、一緒に、逃げて下さい!」

(ここの地蔵の葛藤がまじでまじでまじで可愛かった……!あと立ち方がずっとバレエの足で、さすが星元裕月……っ!って感じでした。私の裕月くんはあんステの桃李くんから。)

 

そのころ、青江、歌仙組の前に古今伝授の太刀が姿を見せる。

歌仙「やはり呼んだのは君だったんだね、古今伝授の太刀」

青江「知ってる刀かい」

古今「私の元の主は幽斎(細川幽斎。忠興の父)です」

青江「なるほど、忠興とは親子の関係だね」

古今「あなたは歌を詠まないんですか、歌仙」

そこに出てくる時間遡行軍。

古今「私が本隊と合流するのを狙っていたようですね……!」

戦闘し、華麗に勝利を収める歌仙一行。

古今「歌より武力に秀でているみたいですね」

(ここの古今と歌仙の嫌味の言い合いが最&高だったんですけど、例によって覚えてません。悔しい。)

古今「地蔵がガラシャと一緒に逃げてしまいました。一緒に探して欲しいのです」

歌仙「ガラシャ……玉様が、生きている……? しかし、刀剣男子が一緒に逃げているのは感心しない。歴史を守るはずの刀剣男子が改変の援助をしているとは……古今伝授の太刀は地蔵行平がまだ取り返せると思っているのかい?」

古今「ええ」

 

歌仙たちが捌けると長義、亀甲が純忠、晴信に連れられて宗麟と孝高の前に連れてこられる。

宗麟「よくきた刀剣男子たちよ。私はそなたたちへ危害を加えるつもりはない。そこにかけてくれ。話し合おうじゃないか」

長義「かけてくれって、椅子など無いじゃないか」

きょろきょろしているとコロコロ付きの椅子が袖からシャーッと流れてくる。(ここ笑いが起きてたね……私もびっくりしたww)

宗麟「さあ、かけてくれ!」

下手から亀甲、長義、宗麟、孝高、純忠。上手の段上に晴信が見張り宜しく立ってる。ずっと一人で立ってるから途中からそっちが気になってしまったのは私の独り言。

あと亀甲と長義が背筋をピンっと伸ばした座り方なの最高だった。ちょぎ足組んでるのほんといい。えっち。遠目で見ると太ももの防具の皮部分がテラッとしてて良すぎるんだよな~~~~~~でも私は梅津君の顔が大好きなので近くで見たかった……何から何まで満点だよちょぎ……

宗麟「客人たちに酒を!」

長義「悪いが、酒は飲めないんだ」

(……待って??今「飲めない」って言ったな????「飲まない」じゃなくて「飲めない」?????はーーーーーー好きーーーーーーーーーーーーって天を仰いだのは私だけじゃないはず)

長義「まず初めに、俺たちは細川ガラシャの事など知らん」

純忠「なっ、騙したのか?!」

孝高「だろうな。報告してきた二人とは明らかに違う」

長義「話が分かるな。黒田孝高……なるほど、黒田官兵衛か」

孝高「ここでは孝高だ」

長義「そんなものはどうでもいい。俺たちの目的は細川ガラシャを殺して正しい歴史に戻すことだけだ」

「どうして正しい歴史に戻すことに執着する? 今ここにあるのも歴史だというのに!」

長義「それが刀剣男子の『本能』だからだ。ここは改変され、行き先もなく閉じた世界……そんなものは歴史とは言わない。以上だ。ここを出たら貴様たちとは敵同士だ」

出ていく亀甲と長義に憤慨する純忠と晴信は宗麟の許可を得て、時間を超える者たち(時間遡行軍)に応援を仰ぎ、刀剣男子討伐ののろしをあげる事にする。

 

ここから話抜けてるな……

獅子王たちが追いかけ回していた忠興を歌仙が見て「やっぱりあれが細川忠興……あんなの、雅じゃない……!」って言ってるはず……

 

夜、一人佇む歌仙の元に寄ってくる青江と篭手切江。

青江「宿の方が湯を沸かしてくれたそうだよ」

歌仙「なんだい、僕を心配してきたのかい?」

篭手切江「いえ、その……」

青江「そうだよ、心配して来たんだ。史実では往生したはずの細川忠興があんな姿になっているのを見て、落ち込んでるんじゃないかってね」

歌仙「ふ……大丈夫さ。あれくらいの事はいくらでもある。いちいち気に病んでいても仕方ないからね。そういえば、他の皆は?」

篭手切江「長義さんは夜の町を見回って来ると、古今伝授の太刀さんと一緒に」

歌仙「それはまた……珍しい組み合わせだね」

青江「そういえば獅子王と亀甲の姿も見えないねぇ。自由なことだ。さて、僕は一足先にひとっ風呂浴びて来よう……しっぽりとね。待ってるよ。ああ、そういえばさっき『心配している』と言ったけれど、あれは嘘だよ」

捌ける青江にぽつりと篭手切江が溢す。

「……しっぽり、ってお風呂の形容詞じゃないと思うんですけど……」

(全体的に青江と亀甲が今回のオチ枠っていうか癒し枠だった気がする~~~~~可愛いがすぎる~~~~~~~~~~)

歌仙「篭手切江、君は歌の教養があると聞いている。君なら今の気持ちをどう詠むんだい?」

篭手切江「あの、何か勘違いされているようですが、私の歌というのはもっと、踊ったりする現代的なやつです!!」

(きれっきれのU.S.A.を見せてくれる篭手切江にちょっと引いた顔の歌仙)

歌仙「そ、そうか……僕の歌は、伝統的な、方だからね……?」

篭手切江「いつか憧れのステージへと立ってみせます!」

走って去っていく篭手切江を見送って首を傾げる歌仙。

「すて、えじ……???」(ここの確実にひらがなの発音愛おしすぎて心の中で『初期刀~~~~~!!!!!』って全私がスタンディングオベーションした。は???天才じゃない?????初期刀可愛すぎんか???????)

肩を竦めて下手に捌ける歌仙。

 

所かわって上手から長義が出てくる。次いで古今。

古今「見回りを口実に、私に何の用でしょう?」

長義「地蔵行平が刀剣男子の『本能』に逆らって逃げているらしいな」

(ここもうろ覚えだ)

とにかく古今とちょぎが喋ってるところに亀甲と獅子王がやってくる。

亀甲「こんな所におふたりで何してるんですか?」

なんやかんや喋ったあと

長義「宿に戻るぞ。作戦会議をする!」

バタバタと捌けていく中ぽつんと取り残された亀甲が「放置プレイですか? ……ゾクゾクしますね♡」って笑って去っていったのだけめっちゃ記憶にある。しかもこのセリフ本日2回目では???何度放置プレイされて喜んでるんだ君は(好きです)

 

ここに来て観てからいつの間にか3日も経ってました。(↑は翌日に書いてる)

3日も思い出しにかかってるんだから思い出せてると思うじゃん???逆に忘れてるんですよ、もう一回観てぇ~~~~~~~~~当日券とれないかな……

ってことで(?)話の流れ忘れまくってるので、順当に来てたのはここまでにして、次からぼろっぼろの本当に覚えてるとこだけ書きます。

(次にするのは大体3000字を目安に書いてるからだよ!!)

前知識なしに見た科白劇・刀剣乱舞 ②内容編(1)

メインです。

忘れてるところ多々ありそうなので覚えている所だけ。

 

先に述べたように劇場で見ているのは慈伝だけなので、あののほほんとしたのをイメージしていると温度差で死にそうになる。そうだ、こっちが本来の刀ステ……。観終わった時に慈伝が恋しすぎてDVD再生しそうになった。しなかったけど。

 

まず講談師が出てきて、説明をして、刀剣男子たちが内番姿で現れる。

これが最初かどうかは怪しい所。マジ記憶力がヤバい。

下手から獅子王、青江、歌仙、長義、亀甲、篭手切江。ピンスポで間隔空けて立ってるとまじでアクリルスタンドって感じだった。2階席で遠いから尚更。あと私が下手から数えるのは席が下手寄りだったからです。私の正面は講談師。よく見える。

 

歌仙が懐から本を取りだし『他の本丸の熊本特命調査の資料を入手した。読み進めていって参考にしたい』だか何だと他の刀剣男子たちと話しはじめる。

 

先に正直に言っておきますと私は大きい音が苦手なのと、電話などで人の名前を聞き逃すことが常というぐらい聞き取り苦手です。つまり舞台とか映画館での観劇とかめっちゃ不利。なので今回演者さんたちがマスクしてるのもあって音が篭って聞き取れてない部分多数です。DVD字幕欲しい。

 

この時点で私は『これから熊本特命調査行くから、他の本丸の資料を見て対策していくのかな』って思ってたんですけど、ちょこちょこ綺伝で語られる予定だったであろう部分が伏せられていたり、本編最後に歌仙が『僕たちの特命調査の話を聞きたいって?西暦2020年に起こっている事象について調べろと言ったのは主だよ?今度ちゃんと話すから待っていてほしい』って話してて混乱してます。

刀ステ本丸の子たちは特命調査に既に出ている(後日語られるはずの綺伝本編)、本は他本丸の調査資料、じゃあ今回演じているのは……他の本丸の特命調査のうち「改変」された話を見せてくれてる……ってことでいい、のか……???

ほんっと台詞ちゃんと聞き取れてないの悔やまれるわ……違ったらごめんな。

 

入れ替わるようにして出てくる地蔵行平と古今伝授の太刀。

私はゲームキャラが増えてきた辺りでイン/アウトを繰り返しているので正直地蔵と古今伝授、キャラ掴めてないです。(もっと言えば亀甲、篭手切江、長義もうちの本丸には居ないので掴めてない……ほぼ支部の知識。ほんとこんな審神者でごめん)

まさに前知識なし、でしょ。

とりあえずこの辺り、この二人がセットで特命調査報酬か~って見てました。

ここから先は見た話とWiki等調べたもの(ピンク文字)を混ぜてお送りします。

 

先行調査員として入城した二振りが本丸御殿大広間・昭君之間(しょうくんのま)に入ると一面の桔梗の花が咲き乱れていた。

地蔵「なぜ本丸に桔梗の花が……」

その花に囲まれるようにして立つ一人の姿。それが細川ガラシャだった。

この時代、ガラシャが生きていてはおかしい、改変されている……つまりガラシャを討たなければならない、と刀剣男子としての『本能』が古今伝授の太刀を動かすが、地蔵は古今伝授の太刀を裏切り、ガラシャの手を取って「ここから逃げましょう!」と声を上げる。

(桔梗の花はガラシャの父、明智光秀をはじめとする明智家の家紋。だからガラシャの周りに幻影?が見えた???)

(特命調査は慶長8年(1603年)の設定なので慶長5年(1600年)に死んでるはずのガラシャが生きているのはおかしい、ということ)

そこに飛び込んでくるのが猪みたいな大村純忠幽遊白書か?って頭の有馬晴信(名前確認するのに宣材見ながら思った感想です)

「刀剣男子めが、ガラシャさまを連れ去ろうとするのは許さん!」という発言から彼らは『刀剣男子』という存在を知っている人間らしい。

武器を振り回すも「人を殺してはならない」という戒律により、ひるんだ隙を見て地蔵とガラシャが逃走。

地蔵に裏切られ、一人きりになってしまった古今伝授の太刀が一人呟く。

「世の中に たえて桜の なかりせば  春の心は のどけからまし」

今回これがキーワードになるんですが、ぶっちゃけ合ってるかどうか分かんないです

記憶力の無さがこんな所で枷になるとは……何度も出てくるので意味は後ほど。

 

さて、ガラシャ達を捉えられなかった純忠と晴信はショートケープの小西行長、韓流ドラマの皇帝風の高山右近、ワンピースのレイリー風のおじさん黒田孝高、総大将・大友宗麟の元にガラシャが連れ去られた事を報告に行く。

ここの教会風の内部が気になったんですが、学がないので探し方が分からず、どこをモチーフにしたんだろう……知ってる方いたら教えて下さい。

「見つけて殺す!」と息巻く純忠と晴信に「人を殺してはならない」と諭す行長と右近。「(刀剣男子は)物だから壊していい!」「(刀剣男子は)心を持って我らと同じ姿形をし、同じ言葉を喋る!あれは物であって物に非ず!」と対立する中、城下に包囲網を敷く事で折中とする。

 

ここで古今伝授の太刀からの入電。

「世の中に たえて桜の なかりせば  春の心は のどけからまし」がまたここでも出てくる。

私ゲームやってないのでこれが本ちゃんのゲームと同じなのか分からないのが悔しい所。普通観に行くならやっとけよって感じですよね、すまんな……。

 

長閑な景色になり、上手から通常着の歌仙兼定。以下青江、獅子王、篭手切江、亀甲、長義が調査に熊本入り。歌仙が熊本城の位置を見ながら手元の地図で今いる場所の見当をつけている。

歌仙「まさか城下からこんなに離れたところで顕現させられるとは」

「入電してきた相手は誰なんだろう?」

「手掛かりが『世の中に たえて桜の なかりせば  春の心は のどけからまし』という歌だけだからね」

長義「たしか……古今和歌集だったか」

獅子王在原業平の歌だよな。『この世に桜なんてものがなければ、散ることに心を痛める事もなく、どんなに穏やかな気持ちで春を過ごせることでしょう』」

亀甲「へえ、意外だね。歌に詳しいなんて」

獅子王「じっちゃんが好きだったからな!」

「ところで入電してきた相手とどうやって会うんだ?」

歌仙「分からない。とにかく熊本城に行くしかないだろう」

この辺まだほのぼのしてて亀甲がめっちゃ亀甲で笑いが起きたのは覚えてるんだが肝心の中身が思い出さない。……まあ、大体みんなの想像する内容で合ってると思うよ。

会話はなんとなく覚えている範囲で書いてるので、きっと誰が何を言ってるも怪しい。話半分で聞いてくれ。

 

そんなこんなで城下までやってきた6人は、まとまっていても仕方ないと3手に分かれて行動することに。

 

まずは青江と歌仙。

歩いていると一角で「泥棒~!!」と騒ぎが起こる。下手から駆けて来て中央で転ぶ襤褸(ぼろ)の男。懐から小銭が入っているであろう小袋が散らばる。

歌仙「……あなたは……」

固まる歌仙を後目に、男が慌てて立ち上がって逃げていく。

「知りあいかい?」

「まさか……あんな、雅ではない男……」

それでも視線は襤褸の男の去った方を眺めている。

 

一方、亀甲と長義が歩いていると襤褸の男が走って通り過ぎていく。二振りは「神の国にも貧しさはあるんだね」と、その男をあまり気に留めずに見送る。とそこに純忠と晴信がやってくる。

「お前ら刀剣男子だな? ガラシャ様を返せ!」

「返さないと言うなら折る!」

長義「ガラシャ……もしかして細川ガラシャの事か?

亀甲「この時代、細川ガラシャは居ないはずだけれど

長義「刀剣男子の事を知ってるといい、何かあるみたいだな

亀甲「……いいのかな? 僕たちを折ればガラシャへの手掛かりを無くすことになるけれども」

「そ、れは……ッ!」

「き、貴様らの狙いは何だ!」

亀甲「僕たちの狙い? それは……長義くんが答えてくれるよ」

長義「?! 何を考えている?

亀甲「ハッタリをかますのは得意だろう?

長義「……いかにも、俺たちは刀剣男子。細川ガラシャの身柄は俺たちが預かっている。俺たちの要求はただ一つ。貴様らの大将の元へ連れて行ってもらおうか!」

(ここ本当は亀甲と入れ代わり立ち代わりしながらドヤ顔で喋ってたんだけど、可愛いねって言う記憶で終わってる)

 

同じ頃、獅子王と篭手切江は何故か飯屋で食事中。

ソーシャルディスタンスなのでお互いに離れた位置で席につき『向かい合わせに話してる』って説明入るの個人的に面白すぎたww

篭手切江「なんで僕らはご飯屋さんにいるの?!」

獅子王「食わねえなら俺が食ってやろうか?」

篭手切江「そうじゃなくて……!」

獅子王「情報を得るには人の集まるところ。……と来れば飯屋だろ」

篭手切江「そうかなぁ……?」

「君たちは刀剣男子か?」

そこに現れる行長と右近。

篭手切江「そうですが、何故私たちを刀剣男子だと?」

「お願いがある。ガラシャ様を返して欲しい」

獅子王「知らねぇよ」

「よく見ればこの者たち、ガラシャさまを連れていったと言う刀剣男子たちとは違う様子……頼む、ガラシャ様を一緒に探してはくれないだろうか」

そんな折に飛び込んでくる襤褸の男。

「まさかお前、忠興か?!」

忠興「右近……玉をどこにやった?! 俺はあの女を殺さねばならん!」

襤褸の男は右近の友であり、ガラシャの夫であり、歌仙兼定の元の主、細川忠興

篭手切江「そんな……史実ではあんな姿になるなんて事ない!」

獅子王「歴史が変わってるって事か!」

忠興「玉は変わった……信仰なんてしたばっかりに! どこに行った、玉!」

駆け出す忠興を追いかける右近と行長。さらにそれを追って駆け出す篭手切江と獅子王

(細川ガラシャもとい明智玉。ガラシャは洗礼名)

 

 

……思い出しながら書いてるけどまじで話進まないね????

これで多分『起承転結』の『起』だと思う。

前知識なしに見た科白劇・刀剣乱舞 ①新しい様式編

審神者としてアカウントは持っている人間です、どうも。

タイトルにあるように2020年7月21日、前知識なしに「科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶」を観劇してきました!

 

審神者ではあるのに前知識がないとはどういうことかというと、刀剣はゲームのキャラクターとして楽しんでいた程度で、ある程度は誰が誰の刀という知識はあるものの、そこから歴史を調べたり刀を見に行ったりはしてない……超ライトユーザーって意味です。(そしてゲームも操作性が苦手で最近全然できてません……ごめんな……)

刀ステに関しては慈伝を劇場で、映像で虚伝の初演と再演を観てます。あと映画。ミュは申し訳ないけれど源氏等観た上で苦手なのであまり触れないで下さい……。

 

なかなか本題に行かないですね。

とりあえず今回私の初期刀である歌仙と、慈伝で出てきて一層転がり落ちた長義が出てると言うことでチケットを取り、慈伝に劣らず面白い仕様だったので自分用のメモを兼ねて残しておこうと思います。

 

まず『科白劇』というぐらいなので、私のイメージとしてはソーシャルディスタンスを保った演者さんたちが台本片手に板の上に立つ、朗読劇のようなのを想像してました。声優のイベントとかでよくある奴ですね。

でもよく考えれば彼らは声優さんではなく俳優さん。

……めっちゃ動くやん。

『新しい様式の舞台』ってことで、これまでのような舞台ではないんだろうなって思ってたのに、わりと知ってる舞台だった。違和感なさ過ぎて若干脳内バグった。

2階席で遠かった事もあるんだと思うけど、フェイスマスクなんてなかったし(ちゃんとしてました)、絶対手を取って逃げてたし胸倉も掴んでた(してません)。

知ってたけど俳優さんたちの演技力、凄い。

 

次に気になる講談師の存在。

いつもは演者さんたちが説明調で喋ってくれたり行動で示される所が多い部分を『講談師』という立場の語り手が介在する形で盛り上げてくれていました。

本編の内容が『違う本丸の熊本特命調査と自分たちの熊本特命調査の相違点について話し合う』というもので、タイトルに『記憶』とあるように歌仙たちは既に特命調査を行っている体なので、自分たちが説明する進行形のものよりも語り手として講談師がいる方が伝えやすいのかな?と個人的には考えてます。あと通常のステとは違うんだぞってやっぱり線引きのために呼んだ気がする。

ただ『刀剣男子』と『講談師』をどう擦り合わせるかは不明だったんですが、冒頭でネタばらしされましたね。彼は『刀装』です。

……マジか。

投石兵や弓兵や騎兵などと同じ『刀装』なので、演者との絡みもガンガンある。一緒に存在して戦い、時におどけ、生まれる一体感。ただのナレーションじゃない、語り手じゃない、カンパニーの一人、というのが最高でしたね。

 

セットに関してはやはり細かく組めないのか、これまでのステに比べると随分と簡素でした。箱馬と平台で組まれたであろう段差とスクリーンとの隙間を隠す門、あとは松明飾りと講談師の座る場所が下手に組まれてるぐらい。

それでも全然気にならなかったのは場面ごとに映されるスクリーンの技術が凄いからな気がしました。教会風の室内かと思えば花の咲き乱れる空間になり、熊本城下になり、敵もでる……映像めっちゃきれい……

照明も最高でしたね。ステンドグラス(これは映像に入るのか……??)が地面に広がったり、スポットが十字の形だったり、花がくるくるしてたり、上から見てたので特に床が見えたんですけど、めちゃくちゃ綺麗だった。これまでステで照明の形をあまり注視してこなかったので今回が特別なのか分からないけれど、演者が少なくて動きも少ない分の華やかさをカバーしているのかな~~と思いました。

 

……さっきから感想文なのかってぐらい語彙力が低いんだけど、感想文だったわ。ノープロブレム。諦めます。

 

事前に演者さん同士の接触もないように導線を組んでます、とは聞いてたんですが、ほんとにソーシャルディスタンスを保って入れ代わり立ち代わりだったので凄かった。誰かが右に行けばもう一方は左に距離を取り、『手を取って逃げた!』と講談師が言っても実際は手を取る素振りで捌けていく。徹底されてました。

ただ一瞬、徹底され過ぎて戦闘シーンで古今伝授の太刀が客席落ちるんじゃないかってぐらいギリギリを走り抜けていったのでヒヤッとしました。毎度のことだけど段差とかある中で暗転した場所を走る演出めっちゃ怖い。怪我なく無事に終えて欲しい……。

 

そういえば客席に関して何も書かなかったけど、ちゃんと隣との間隔は一席分空いてました。前後列と人が重ならないようにもなってる気がする(2階席は並べられた椅子じゃないので場所によっては人の配置が微妙に重なるところもある)。見やすいですね。とはいえステラボールの2階入ったの初めてなので通常時と比較が出来ないんですが……。

あと入る時も坂の上に二列の段違いで整列して行って入場、物販の列も足元にラインが引いてあって『前の人がラインを越したら移動して下さい』と徹底されてたし、チケット持ってる人がパンフだけ買える仕様だったので混雑も滞在時間も短くて、凄く良い判断だと思いました。アルコールも沢山並んでるし、入る時は靴裏の消毒と検温もあるし。早歩きで劇場向かったので体温は引っ掛かるんじゃないかと緊張しましたが大丈夫でした(それでも6度6分あって、平熱35度の人間なのでちょっとびっくりした)。

観劇後は一斉退場ではなく、指示に従い順次退場。2階が一番最初だったので1階がどう返されるのかは分からなかったですが、すんなり出られて人との接触も本当に少なくて、これで感染が発覚しても絶対劇場じゃなくて毎日の通勤だな……って思うぐらいちゃんとしてました。ありが刀剣乱舞。やっぱり最高だな。

 

全然知識の所まで辿り着かないですね。

とりあえず『①新しい様式編』はこれで締めます。

思い出すことがあったらどっかにねじ込みます(笑)